15
2020
「コロナ禍」って言葉が尾を引いています。こんにちは、イノベーションファシリテーターの多ぁ望です。
3月から一気に自粛ムードが広がり、4月は緊急事態宣言でほぼステイホーム。5月連休をはさんで、少しずつ日常が戻りつつあります。
ただし、アフターコロナ、ウィズコロナという言葉が聞かれるように、ビフォアコロナという昨年の今頃のような生活は戻ってきません。
政府も「新しい生活様式」に切り替えるように示しています。
私達はコロナのリスクを考えながら、日常生活を工夫していかなければなりません。
そこで大切なことは「楽しいこと」を見つけること。
「◯◯しなければならない」
という思考に陥りがちですが、せっかくのチャンスを活かしてもっと楽しめないか?
そんな視点を持つことが大切です。
前置きが長くなりましたが、わたしの友人、けーさんが主催する「Bar SONOTSUGI」に毎週参加させていただきました。
毎週土曜日の夜にオンライン飲み会と称して、仲間が集まってきます。
この会こそ、主体的に楽しむ場として新たな視点を教えてくれました。
先日、4週間目を終えて見えてきたことを書き残しておこうと思います。
今日のスキーマです。
Scheme837:目的もなく続けると新たな目的が見えてくるもの。リアルタイム・グラレコの価値は脳内変換の可視化。
けーさん主催のSONOTSUGIとは、もともと宇大の近くのカフェで英語の勉強を楽しみながら、美味しい食事をとりながら学ぶ場でした。
私もリアルに何度か参加したことがあり、その延長でこのオンライン飲み会「Bar SONOTSUGI」がスタートしたのでした。SONOTSUGIに来ていたメンバーが来たり、その友人を連れてきたり。
コロナ禍で一気にオンラインのツールが普及していく中、様々な新たなツールが登場してきます。
私が初めてオンラインで参加したときはFaceBookが提供をはじめたMessenger Roomを使ってみるということで興味本位で顔を出してみました。
時間は毎週土曜日の21:00スタート。終わりは24:00あたりですが、明確には決まっていません。
好きなときにRoomに入って、好きなときに出ていくだけ。
これまでの「イベント」という概念を大きく覆してくれるゆるーい場なのでした。
私はこちらの記事で紹介したように「リアルタイムグラレコ」をオンラインでやることが楽しくて毎回グラレコを描いてました。
Try417:Virtual Cameraでリアルタイム・グラレコを。画面共有が使えて対話が進む。
1回目は途上人物をすべて描くことは大変なので、いっぱいしゃべっているひとのトピックをカキカキ。
ここでは「地方をどうやって盛り上げるか?」というちょっと硬派な話題で盛り上がりました。
登場人物よりも話題を記録することにフォーカスしていました。
つづいて第2周目です。リピーターの方が多くて、グラレコは先週描いたイラストをコピペして再利用。対話の可視化に力が注げました。
今回は普段と違ってお題が決まっていました。
「さのすけさんのカクテルバーの企画相談」
メインで企画しているさのすけさんから日程の相談や、カクテルバーで出そうと思っているスイーツなどの話題が少し出たんですが、いつの間にか声の大きな話題に流れていき・・・。
大いに盛り上がったのが「ボーダートリオ」。
いつも盛り上げてくれるJennyさんがわざわざボーダーに着替えてきて、3人のボーダーが揃いました。
「次回は、ドレスコードありね。ボーダーじゃなきゃダメよ。」
とのこと。
まさに飲み会感満載の会でした。
というわけで、ボーダートリオがメインフォーカスに。カクテルバーの話題はどこへ??
3週目に驚いたのはDJをやっているKazumaさんからオンライン上で、DJを披露してくれたこと。
ちょっとぜいたくな時間を味わうことができました。
ポテチのカルビー vs 湖池屋で盛り上がったり。
アベノマスクがちっちゃすぎるとか、マスク議論で盛り上がったり。
このタイミングで印象的だったことは「ブルーインパルスによる医療従事者への感謝の飛行」と「Cheer UP! HANABI」プロジェクトでした。
後者は私も近くで見れたので、とっても嬉しかったです。
Jennyさんによるとこういうイベントは海外では考えられないとのこと。
どちらも平和の象徴なんだと実感できました。
というわけで3週目は印象的なエピソードを絵にしてみました。
4週目になると、これまでの参加者のイラストがたまってくるので、グラレコも快調です。新たなメンバーが5名も増えてもなんのその。
今回はゆきさんより質問が投げかけられました。
「みなさん、オンラインの活動に対してはどう感じていますか?」
これからも必要なのか?やっぱりリアルに合うのが良いのか?などなどいろんな意見が出てきました。
お酒も回ってくると、大方ヘンな行動を取るひとが増えてきます。
いきなりキンピラゴボウを作るひと。
恒例のKazumaさんによるDJがスタートすると、キンピラゴボウの作業もノリノリに。
さらに、別のひとがそこにゴマを振り返る(画面上で、そういうふうに見せている)。などなど。
もはや文字で伝えるのが困難になってきました。以下、グラレコ見てもらえればわかります。
ということをその場で絵にするのは、なかなかおもしろいものだなと発見できました。
今回は「手話」も取り入れてみました。Web会議で必要な7つの言葉。これだけ知っておくとオンラインコミュニケーションが大きく変わってきます。手話はもはやオンラインの常識になるかもしれません。
これは毎週描きつづけてきたグラレコの登場人物全30名をまとめてみたものです。
タイトルデザインやリピーターのイラストはすでにテンプレートと化しています。なので話題をキャッチして可視化するのはかんたんになってきました。
これまでの登場人物一覧を作ってみました。といっても、第1回目にめっちゃいいかげんい描いてたひとがいたので、今回写真を見ながら描き直しています。
このリアルタイム・グラレコは私自身が楽しいからやっているんですが、4週間も続けたらなにか発見があるんじゃないか?という期待を持っていました。改めて俯瞰して見えてきたことを紹介します。
1.似顔絵は被写体の印象を捉えて描くもの
今回30名分の似顔絵を描き続けてみると、絵にするプロセスが見えてきました。実はあとから写真を見て描いたものが全然似てないという驚愕の事実にもぶちあたりました。
①相手の雰囲気を捉える(ここが写真だとダメ、リアルか動画であるほど良い)
②髪型→輪郭→目→鼻→口→服→ポーズ
③特徴はおおげさに強調、印象が薄いところはあえて描かない
2.リアルタイムに対話を可視化する面白さは脳内変換によるもの
4週目に描いた「新結合」というキーワードがまさにそのことを指しているんですが、オンライン上では画面のマスに参加者の映像が出ています。その参加者同士は直接つながってんないけど、時間を共有しているため、いろんなエピソードがからんできます。だけど、それは脳内変換されているだけで映像にはなりません。
そこで「こんな感じ??」ってラフに可視化することで誰かの脳内変換をその場で共有することができます。ここが面白いところ。
これって「面白い」を「有意義」に置き換えると、会議で議論の可視化が重視される理由とまったく同じです。
3.目的は一方的なものではなく、誰かが持ってくるもの
「会議」では議題が定まっています。そのために参加者が選出され、議論が展開していきます。なので議題に不要な方は呼ばれないし、呼ばれても発言してない方はそこにいる必要性がありません。
一方、Bar SONOTSUGIはオンライン飲み会。堅苦しくなく、ゆるーいつながりで場ができあがっていきます。
初めて参加した方にはちょっと疑問点が残るかもしれません。
「ここはどんな会なんですか?」
「どんな目的の場なんですか?」
そんな質問がよく出てきます。誰かがテキトーに答えますが、答えはありません。
そもそも目的は一方的に与えられるものじゃなくて、だれかがつながりたいって思って参加していればそこに目的があるんだと思います。
4.はじまりとおわりが不明確で良い
この会は21:00スタート。といっても、最初は数名しかいません。徐々に増えていって、気づいたら15名を超えていたなんてことも。
「わたし、これから走ってきます。」
って言って退出するひともいれば、
「わたし、これからキンピラ作ります。」
って料理のシーンをカメラに向ける方もいます。
私は24:00くらいには落ちるので、それ以降の情報は知りません・・・。
5.フォローしてくれなくてもいい
毎回、決まったセリフがあります。およそ23:00あたりによく聞かれるものです。
「私、こんな話ばっかりしていて、けーさん大丈夫?」
ぜんぜん大丈夫です。っていうフォローもあまり聞かれずに、話は続いていきます。
私も冷たくあしらわれたことがあります。
「それって、〇〇じゃないですか??」
って反論したのに冷たくスルー。
「あれ??」
そんなときは大方ミュートになっているもの。
フォローなんて、なくてもよい。そんな雰囲気を作り上げることが大切です。
というわけで、ゆるーくつながる場がこんなに盛り上がっていくのを目の当たりにしてきました。主催のけーさん、それから話題を盛り上げてくれるJennyさん、さらには毎回来てもらえる皆さんにも感謝です。ありがとうございます。
Scheme837:目的もなく続けると新たな目的が見えてくるもの。リアルタイム・グラレコの価値は脳内変換の可視化。
3月から一気に自粛ムードが広がり、4月は緊急事態宣言でほぼステイホーム。5月連休をはさんで、少しずつ日常が戻りつつあります。
ただし、アフターコロナ、ウィズコロナという言葉が聞かれるように、ビフォアコロナという昨年の今頃のような生活は戻ってきません。
政府も「新しい生活様式」に切り替えるように示しています。
私達はコロナのリスクを考えながら、日常生活を工夫していかなければなりません。
そこで大切なことは「楽しいこと」を見つけること。
「◯◯しなければならない」
という思考に陥りがちですが、せっかくのチャンスを活かしてもっと楽しめないか?
そんな視点を持つことが大切です。
前置きが長くなりましたが、わたしの友人、けーさんが主催する「Bar SONOTSUGI」に毎週参加させていただきました。
毎週土曜日の夜にオンライン飲み会と称して、仲間が集まってきます。
この会こそ、主体的に楽しむ場として新たな視点を教えてくれました。
先日、4週間目を終えて見えてきたことを書き残しておこうと思います。
今日のスキーマです。
1週目:Messenger Roomを使ってみよう!(参加者:15名)
けーさん主催のSONOTSUGIとは、もともと宇大の近くのカフェで英語の勉強を楽しみながら、美味しい食事をとりながら学ぶ場でした。
私もリアルに何度か参加したことがあり、その延長でこのオンライン飲み会「Bar SONOTSUGI」がスタートしたのでした。SONOTSUGIに来ていたメンバーが来たり、その友人を連れてきたり。
コロナ禍で一気にオンラインのツールが普及していく中、様々な新たなツールが登場してきます。
私が初めてオンラインで参加したときはFaceBookが提供をはじめたMessenger Roomを使ってみるということで興味本位で顔を出してみました。
時間は毎週土曜日の21:00スタート。終わりは24:00あたりですが、明確には決まっていません。
好きなときにRoomに入って、好きなときに出ていくだけ。
これまでの「イベント」という概念を大きく覆してくれるゆるーい場なのでした。
私はこちらの記事で紹介したように「リアルタイムグラレコ」をオンラインでやることが楽しくて毎回グラレコを描いてました。
1回目は途上人物をすべて描くことは大変なので、いっぱいしゃべっているひとのトピックをカキカキ。
ここでは「地方をどうやって盛り上げるか?」というちょっと硬派な話題で盛り上がりました。
登場人物よりも話題を記録することにフォーカスしていました。
2週目:カクテルバーの企画からズレて・・・。(参加者:16名)
つづいて第2周目です。リピーターの方が多くて、グラレコは先週描いたイラストをコピペして再利用。対話の可視化に力が注げました。
今回は普段と違ってお題が決まっていました。
「さのすけさんのカクテルバーの企画相談」
メインで企画しているさのすけさんから日程の相談や、カクテルバーで出そうと思っているスイーツなどの話題が少し出たんですが、いつの間にか声の大きな話題に流れていき・・・。
大いに盛り上がったのが「ボーダートリオ」。
いつも盛り上げてくれるJennyさんがわざわざボーダーに着替えてきて、3人のボーダーが揃いました。
「次回は、ドレスコードありね。ボーダーじゃなきゃダメよ。」
とのこと。
まさに飲み会感満載の会でした。
というわけで、ボーダートリオがメインフォーカスに。カクテルバーの話題はどこへ??
3週目:幸せを実感するエピソード(参加者:10名)
3週目に驚いたのはDJをやっているKazumaさんからオンライン上で、DJを披露してくれたこと。
ちょっとぜいたくな時間を味わうことができました。
ポテチのカルビー vs 湖池屋で盛り上がったり。
アベノマスクがちっちゃすぎるとか、マスク議論で盛り上がったり。
このタイミングで印象的だったことは「ブルーインパルスによる医療従事者への感謝の飛行」と「Cheer UP! HANABI」プロジェクトでした。
後者は私も近くで見れたので、とっても嬉しかったです。
Jennyさんによるとこういうイベントは海外では考えられないとのこと。
どちらも平和の象徴なんだと実感できました。
というわけで3週目は印象的なエピソードを絵にしてみました。
4週目:オンラインの楽しみ方を絵にする(参加者:14名)
4週目になると、これまでの参加者のイラストがたまってくるので、グラレコも快調です。新たなメンバーが5名も増えてもなんのその。
今回はゆきさんより質問が投げかけられました。
「みなさん、オンラインの活動に対してはどう感じていますか?」
これからも必要なのか?やっぱりリアルに合うのが良いのか?などなどいろんな意見が出てきました。
お酒も回ってくると、大方ヘンな行動を取るひとが増えてきます。
いきなりキンピラゴボウを作るひと。
恒例のKazumaさんによるDJがスタートすると、キンピラゴボウの作業もノリノリに。
さらに、別のひとがそこにゴマを振り返る(画面上で、そういうふうに見せている)。などなど。
もはや文字で伝えるのが困難になってきました。以下、グラレコ見てもらえればわかります。
ということをその場で絵にするのは、なかなかおもしろいものだなと発見できました。
今回は「手話」も取り入れてみました。Web会議で必要な7つの言葉。これだけ知っておくとオンラインコミュニケーションが大きく変わってきます。手話はもはやオンラインの常識になるかもしれません。
4週間つづけて見えてきたこと
これは毎週描きつづけてきたグラレコの登場人物全30名をまとめてみたものです。
タイトルデザインやリピーターのイラストはすでにテンプレートと化しています。なので話題をキャッチして可視化するのはかんたんになってきました。
これまでの登場人物一覧を作ってみました。といっても、第1回目にめっちゃいいかげんい描いてたひとがいたので、今回写真を見ながら描き直しています。
このリアルタイム・グラレコは私自身が楽しいからやっているんですが、4週間も続けたらなにか発見があるんじゃないか?という期待を持っていました。改めて俯瞰して見えてきたことを紹介します。
1.似顔絵は被写体の印象を捉えて描くもの
今回30名分の似顔絵を描き続けてみると、絵にするプロセスが見えてきました。実はあとから写真を見て描いたものが全然似てないという驚愕の事実にもぶちあたりました。
①相手の雰囲気を捉える(ここが写真だとダメ、リアルか動画であるほど良い)
②髪型→輪郭→目→鼻→口→服→ポーズ
③特徴はおおげさに強調、印象が薄いところはあえて描かない
2.リアルタイムに対話を可視化する面白さは脳内変換によるもの
4週目に描いた「新結合」というキーワードがまさにそのことを指しているんですが、オンライン上では画面のマスに参加者の映像が出ています。その参加者同士は直接つながってんないけど、時間を共有しているため、いろんなエピソードがからんできます。だけど、それは脳内変換されているだけで映像にはなりません。
そこで「こんな感じ??」ってラフに可視化することで誰かの脳内変換をその場で共有することができます。ここが面白いところ。
これって「面白い」を「有意義」に置き換えると、会議で議論の可視化が重視される理由とまったく同じです。
3.目的は一方的なものではなく、誰かが持ってくるもの
「会議」では議題が定まっています。そのために参加者が選出され、議論が展開していきます。なので議題に不要な方は呼ばれないし、呼ばれても発言してない方はそこにいる必要性がありません。
一方、Bar SONOTSUGIはオンライン飲み会。堅苦しくなく、ゆるーいつながりで場ができあがっていきます。
初めて参加した方にはちょっと疑問点が残るかもしれません。
「ここはどんな会なんですか?」
「どんな目的の場なんですか?」
そんな質問がよく出てきます。誰かがテキトーに答えますが、答えはありません。
そもそも目的は一方的に与えられるものじゃなくて、だれかがつながりたいって思って参加していればそこに目的があるんだと思います。
4.はじまりとおわりが不明確で良い
この会は21:00スタート。といっても、最初は数名しかいません。徐々に増えていって、気づいたら15名を超えていたなんてことも。
「わたし、これから走ってきます。」
って言って退出するひともいれば、
「わたし、これからキンピラ作ります。」
って料理のシーンをカメラに向ける方もいます。
私は24:00くらいには落ちるので、それ以降の情報は知りません・・・。
5.フォローしてくれなくてもいい
毎回、決まったセリフがあります。およそ23:00あたりによく聞かれるものです。
「私、こんな話ばっかりしていて、けーさん大丈夫?」
ぜんぜん大丈夫です。っていうフォローもあまり聞かれずに、話は続いていきます。
私も冷たくあしらわれたことがあります。
「それって、〇〇じゃないですか??」
って反論したのに冷たくスルー。
「あれ??」
そんなときは大方ミュートになっているもの。
フォローなんて、なくてもよい。そんな雰囲気を作り上げることが大切です。
というわけで、ゆるーくつながる場がこんなに盛り上がっていくのを目の当たりにしてきました。主催のけーさん、それから話題を盛り上げてくれるJennyさん、さらには毎回来てもらえる皆さんにも感謝です。ありがとうございます。
- 関連記事
-
- 楽描き会が4年も続いている理由とは? (2020/07/28)
- 4週間つづけて見えてきたこと (2020/06/15)
- リアルタイム・グラレコをオンラインで (2020/06/02)
テーマ: 資格・スキルアップ・仕事 | ジャンル: ビジネス